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飲みにケーション
トレヴァーが連れてきたのは、大きな通りにある賑やかな店だった。
開店してから時間が経っていなかったのか、二階の個室が取れた。好きに料理を頼み、飲み物を注文する。お酒が苦手だというコナン以外は酒を頼み、揃ったところで乾杯となった。
「さて、まずは改めて自己紹介だな。トレヴァー、いけ」
「俺から?」
場の取り仕切りをするゼロスに名前を挙げられて、トレヴァーは自身を指さし驚いた声で言う。けれどこの人選をしたのはトレヴァーなのだから、当然といえば当然だ。
「えっと…。トレヴァー・ワイネス、第三師団所属だ。目標はまず一勝! よろしく」
恥ずかしそうにほんの少し頬を染めたトレヴァーに全員が頷く。だがレイバンだけは楽しげに「一勝なんて生ぬるい」と言って立ち上がった。
「レイバン・ラングリッジ、第五師団所属。奇襲も速攻もお手の物。とにかく楽しくやれればいいかな。このメンバーはなかなか刺激的で楽しそうだから、期待してる。一勝と言わず全勝が目標かな。よろしく」
「随分大きく出たな」
ニヤリと楽しげに笑ったレイバンを見て苦笑しながら、ゼロスが呟く。だがその表情には否定的なものはない。むしろやりがいを感じた。
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