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慌てたように言うトレヴァーの様子を見て、ランバートは少しだけ寂しくなる。もっと近づけば受け入れてくれる人だ。あの人は面倒見もいいのに。
ふと考えが回って、ランバートは笑う。そしてその場にいる全員を巻き込むつもりで見回した。
「そんなにファウスト様と話してみたいなら、明日早起きして俺と一緒にこいよ」
「何があるのかなぁ?」
乗り気らしいレイバンがニッと笑う。それに、ランバートも詳しくは話さずに笑った。
「まぁ、楽しい事かな? 二日酔いじゃなければ、楽しいよ」
「ファウスト様と話せるのか!」
「勿論」
「行く!」
熱意がいっそう溢れる顔のトレヴァーに溜息をつくゼロスだったが、彼も乗る気でいるっぽい。そして戸惑うコナンも、誘うと素直に頷いた。
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