585人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
グリフィスが言うとおりの人物なら、おそらくランバートとは馬が合うだろう。あれもそんな様子だ。
「それにしてもさ、凄いよね。ランバート達と当たった第二師団の子に話し聞いたけど、自分たちの居場所が分かってるみたいだったって言ってた」
「それはおそらく、うちのコナンが関わっているのでしょうね」
のんびりとした様子で近づいてきたオリヴァーとウルバスが苦笑している。集まっていた面々は首を傾げて、オリヴァーに種明かしを求めた。
「コナンは目がいいのです。私と同じ目を持っていますよ」
「イーグルアイか」
静かに言うアシュレーに、オリヴァーは静かに頷いた。
第四師団師団長のオリヴァーは、少し特殊な感覚を持っている。本人は目がいいのだと言うが、それよりもずっと鋭い。鷹の目と言われるが、猛禽が高い場所から獲物を見つけるように標的の位置を見つける事ができる。そういう、特殊な能力だ。
「そして、きっと伝令としてうちのトレヴァーが動いてるのでしょう。あれはとにかくスタミナがあって足が速いので」
第三師団師団長ウルバスが、苦笑して言った。
「あいつ、とにかく単純なんで使い勝手がいいと言うか。まぁ、使われてるのでしょうね」
「トレヴァーか」
最初のコメントを投稿しよう!