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レイバンとランバート、両方からの威圧感に負けたように男は何も言わなくなる。ゼロスが避けても、項垂れたまま動かなかった。それはそれで心配だが。
「トレヴァー、大丈夫?」
茂みの中から心配そうなコナンの声がして、全員がそっちに向かう。トレヴァーは地面に転がったまま、安心したように寝ていた。こいつもある意味で凄い奴だ。
「寝るかぁ、こんなところで?」
「こいつ、簡単には死なないな」
信じられないとレイバンが声を上げ、ランバートが穏やかに笑う。ゼロスは肩を担ぐと審判達のいる場所へと歩いていく。丁度、試合終了の鐘が鳴った所だった。
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