決勝戦

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 おずおずと言うコナンは、とても困った顔をしている。おそらくあまり合わないのだろう。大人しいコナンを考えると、好戦的な相手にあえて近づいたりはしなさそうだ。 「ごめんなさい、僕ではとても抑えられないと思います。本当に、お役に立てなくて…」 「なに言ってるの? コナンは十分に役立ってるし、頑張ってるでしょ。自信持ちなよ」  レイバンが自然な笑みでそう励ましている。少し意外なのだが、レイバンは世話好きで面倒見がいい。コナンの場合は庇護欲を感じるから余計なのだろうか。 「お前はどうなんだ、レイバン? 第五師団のドゥーガルドはどんな奴だ?」 「別名バッファロー。でかい図体で足が速くてとにかくしつこい。腕力が強いから、食らうと厳しいかな。ただ、攻撃自体は大味だから俺やランバートやゼロスならかわせる。ただ、やたらと頑丈なのが嫌」  レイバンはかなり嫌そうな顔で言う。おそらくここも合わないんだろう。 「第一師団のコンラッドは強いとは思うが、多分俺の所に真っ直ぐ向かってくるだろう」 「なんで?」 「少し前の練習試合で、俺が勝った。負けず嫌いだから、再戦の機会を逃しはしないだろう」  そうなると、ゼロスはコンラッドの相手で手一杯になるだろう。トレヴァーはまずどうにかなるとして、コナンは早々に助けないと危ないかもしれない。     
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