決勝戦2

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★レイバン  冷静になった瞬間に、「俺、なんでこんなに必死になってるんだろう?」と思いそうだ。  レイバンはとにかくドゥーガルドの攻撃を避けることだけを考えている。細かく攻撃はしても、屁のかっぱだ。  だいたい、この無駄な筋肉はなんなんだよ。でかくて邪魔だし声はでかいし。いっそ脳みそも筋肉なら楽ちんなのに、そこは知恵がある。面倒くさい。 「レイバン、もう降伏して!」  泣きそうな声がする。さっきからコナンは必死にそんな事を言っている。圧倒的にこっちが押されているのが分かるんだ。まぁ、正直手一杯なんだけれどね。  それでも降伏なんてかっこ悪いし胸くそ悪い。それならいっそ一発食らって強制退出のほうがいい。これが第五師団の美学ってやつだ。  それに、こっちが降伏したらこのバッファロー、次はどこに向かう? 間違いなく弱いコナンだ。弱い者虐めをする奴ではないし、加虐癖があるわけでもない。でもとにかく一発が大きいし破壊力がある。そして手加減というのが一番苦手な手合いでもある。  こんなの食らったら、軽いコナンはどうなる? 大変な怪我をするだろう。 「レイバン!」 「っ!」     
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