決勝戦2

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「じゃ、俺は棄権する。正直背中痛いし、これ以上逃げるのも大変だ。まだ時間は十分以上あるから、その間隠れるのもしんどい。仕事に響いたら、うちの大将に怒られる」  立ち上がった時、少しフラッとした。もしかしたら、軽く脳みそ揺れてたのかも。単純に疲労と考えたいけれど。 「一人で行けるから、心配しなくていいよ。それと、そこに転がってる奴も報告しとく」 「それなら僕も一緒にいくよ。引き取りに来るなら、フィールドに戻ってくるんだし。僕が案内する」  そう言って横に並んだコナンは、すっかりさっきされた事を忘れているようだった。 「じゃ、後は頼むよランバート」 「了解」  消えていったランバートの背を見届けた後で、レイバンは歩き出す。その隣をコナンもついてくる。こうして、レイバンの最終戦はどこか不完全燃焼のまま終わったのだった。
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