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こんなに煽ったのも追い込んだのも自分の癖に
「……なんだこれ、我慢大会かよ……」
舌打ち混じりに言い捨てて
「お前、ほんとに早く寝ろよ……」
ぎゅう、とわたしをほぼ羽交い締めにしながら
クソゥ、と心底悔しそうに呟いた後ろにいるお方が
「え、わたしの所為ですか」
「お前のせーだょ」
わたしの返事並みに早い応答を返してきた。
早く風呂入って寝ろ、と言ったのも貴方だけど、こんな風にしてきたのも貴方なんですが。
ちらりと向けた視線が恨みがましかったのだろうか
「なんだよ、その目は」
「……」
下唇を少し突き出して、不貞腐れたその顔が
あまりにも幼く感じて
ふっ、と吹きだしたが最後
「あはははははっ」
可笑しくて可笑しくて、笑ってしまった。
「……面白くねぇ」
「ふふふふふふっ」
遠慮しようとして口に手を当てるけど
「胡蝶のくせに」
負け惜しみみたいに言うから
「も、もう、だめ、……あはははははは」
更に大きな笑いとなって返ってきた。
大笑いするわたしを少しの間、傍観していた後藤田様が反撃に出たのは言うまでもなく
「あははは、っ、っ、ひゃぁ!」
ぎゅ、と縮まるほど力が込められ身動き出来ないようにわたしを束縛すると
「そんな元気ならさ、ちょっと
イッとく??」
「え??、あ、っ!」
顔のすぐ横の顔。
頬の筋肉の動きで、それが笑ったんだな、と気づいた時にはもう遅くて
チュールキャミに滑り込んだ掌が
左乳房だけを掴んで持ち上げ、壊れものを扱うかのように丁寧に取り出した。
「やらし」
それを強調するかの如く掬った掌で全体を上下に揺すり
「やわらか」
耳許に付けた唇で、言葉を耳道に流し込む。
「……は、んッ」
笑いの空気が、完全に失せてしまった。
「熟練したら、これだけでイケるんだろうけど」
タプタプと揺すり、脇の下から椀球に沿って指を這わせる後藤田様のもう一方の掌がたどり着いたのは
わたしの燻った器官がある、ちょうど真上らへん。
丸く、丸く、円を描くように撫でて
「ホントはここにオレを入れたいんだけど」
その下に子宮があることをわたしに確認させる。
同時に乳房を撫でる人差し指が、掠めたのは疼いてしょうがなかった尖った先っちょ。
「ちょっと、我慢する」
「ぁ、」
「だけど、お前は我慢しなくていいよ?」
パーカーとお揃いのモコモコの上から撫でられた。
卑猥な音がして
わたしが、もう濡れに濡れているのがあからさまになって
「……あー、言ったそばから我慢とか、無理かも」
また、頬で感じた頬の筋肉がゆっくり上がる様を頭の中でしっかりと感じた。
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