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美姫は顔を歪め、苦しそうに言葉を紡いだ。
『ごめん。本当に...... ごめんなさい。
でも、私は秀一さんに会えない。
私には、永遠の愛を誓った夫がいるの。
彼を裏切るなんて、私には出来ない……
レナード、どうか秀一さんを救って。
無理やりにでもあの島から連れ出して。
彼を......お願い、しますッグ』
『ふざけんなっ!』
レナードが掴みかかろうとすると、がたいのいい男性のキャビンアテンダントがレナードの腕を取った。
『お客様、離陸時間が迫っております』
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