プロローグ ー裏切りー

6/9
前へ
/259ページ
次へ
 美姫は、キャビンアテンダントに頭を下げた。  『私は乗りませんので、離陸の準備を始めて下さい。   ご迷惑をお掛けし、大変申し訳ありませんでした』  レナードが美姫に怒声を上げる。  『ミキ!   あんた、シューイチのことが好きじゃなかったのかよ!   あんなボロボロのシューイチを見捨てるつもりなのか!?   シューイチは......シューイチは、あんたが必要なんだぞ!!!』  美姫は肩を大きく震わせた。
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!

462人が本棚に入れています
本棚に追加