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不満なことなんて何にもない。
「お父さん」は面白くて、あたしにも普通に接してくれる。ちょっぴりヒロよりも甘いかも、気になることはそれくらい。
お母さんだって、おとーさんとわかれてから半年、あたしには優しくって一生懸命育ててくれた。お父さんができたのが早すぎない?って、気になることはそれくらい。
それなのに、あたしは、こんな普遍的で不変的で不偏的な人生が心底嫌になってきている。
価値観の違い、それに気づかなかったあたし、米アレルギーのヒロ、急に「お姉ちゃん」になった自分、なんかもう全部が嫌で、どうでもよくて、
でも、それがどうにも愛おしくて。
自分でも訳がわからないけれど、あたしはそんないまを生きてる。ずーっと迷宮、みたいな、感覚。
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