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「これ、どうしたの?」
ある日、仕事から帰るとリビングのローテーブルの上に紙袋が置いてあった。しかも結構有名なブランドの。
貰い物……って訳では無さそうだし、凛ちゃんあんまりこういう買い物しない人なのにどうしたんだろう。
「あー、それ夏穂の」
リビングで夕食の準備をしていた凛ちゃんがそう言いながらこちらへやって来た。
「私の?」
なんで?別に記念日でもイベントでも何でもないよ?……まぁそれ以外のプレゼント貰ったことがない訳ではないけど。
きっと私の顔には考えてることが全部出てたんだと思う。 凛ちゃんが少し笑いながら私の頭をくしゃっと撫でた。
「別に何かのプレゼントって訳では無くてね、買い出しで出かけた時、夏穂に似合いそうなやつ見付けて、思わず買っちゃったんだよね」
だから、貰ってくれる?
なんて、そんな可愛い顔で言われたら断るとか無理だし。てゆうか、断る理由も無いし!
「うん、凛ちゃんありがとっ。開けてもいい?」
「いいよ、開けて」
紙袋を開いて中を覗いてみる。中には見覚えのある袋……というかバッグ。これって……スーツ!?
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