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いつの間にか私の隣に来ていた凛ちゃんが、私のジャケットに手をかけながら言う。
そうね。ちょっと着てみようかな。
「うん、着てみる」
脱いだジャケットは凛ちゃんに任せて、貰ったスーツを持ってベッドルームへ。そこで着替えてからもう1度リビングへ戻った。
「どう?」
両手を広げてくるりとひと回りしてみる。サイズはもちろん、着心地もとても良い。
「うん、やっぱりよく似合うね」
そう満足げに言う凛ちゃんの表情がなんだか新鮮で。ちょっとときめいてしまう。
「サイズもピッタリだし。ビックリした」
私がそう言うと、凛ちゃんはどこか照れた様子で
「まぁ、恋人だし……身体のサイズは何となくわかるし……」
とか言い出して。……ちょ、ちょっと……なんだかこっちまで恥ずかしくなってきた。
取り敢えず部屋着に着替えようとベッドルームへ戻もうとした時、凛ちゃんに後ろから抱き締められた。
「り、凛ちゃん?」
急にどうしたんだろうと思って凛ちゃんの顔を見ようと振り返った途端、シャツの襟を引かれてキスされた。
「んっ……」
数回軽く啄むくらいのキスが終わると、凛ちゃんの視線は私の頭から足元までを舐めるように辿っていく。
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