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「んー、今なら男が女を自分好みに染めたがる気持ちがわからなくもないな」
なんてことを言い出すもんだから驚いた。
「凛ちゃん?」
いつもと少し違う様子に戸惑いながらも、ドキドキと心臓が駆けだすのを感じる。
「思ってた以上に夏穂に似合ってたから、嬉しくなっちゃった」
そう笑う顔がかっこいい様で、可愛い様で。
「ねぇ、脱がしてもいい?」
「んぇ?」
予想外の質問に間抜けな声が漏れたけど、凛ちゃんはそんなのお構い無しに、スーツを脱がしにかかる。
「えっ、ちょっ……ちょっと……!?」
ジャケットを脱がしながらじわじわと押されて、いつの間にかベッドのある位置まで押しやられていた。
軽く肩を押されてそのままベッドにぽすんと腰掛ける形になる。
「あの、凛……ちゃん?」
「ん?」
シャツのボタンが一つ、また一つと外されて、スカートのファスナーに手がかかる。
「あの、まだお風呂……入ってないんだけど……」
今さっき帰ってきたばっかりだし。
「大丈夫」
と答えながらスカートを脱がす。
いや、凛ちゃんが大丈夫でも、わたしが大丈夫じゃ……
そんなことを考えてたら凛ちゃんの手が私の肩にかかって、シャツをスルっと落とされる。
「夏穂」
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