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が、『わたしはよくわかっていますよ、あなたが大した悪魔じゃないってこと。たった六
柱程度の悪魔へのプロデュースひとつ出来ないなんてこと、むしろ貴方らしさだってこと』
だよ! 「出来ない」んじゃなくて、「やらない」の! あたしは「怠惰」なんだから!
ベルゼブブとは、ルシファーと同等の地位と「暴食」の称号を持つ上級悪魔だ。
緑髪ショートボブで、日本の着物を着ている。友禅染で一番高級なものだ。おっとりと
した性格だが、毒舌。たまに喋ったかと思うと、その時一番言われたくないことをピンポ
イントに言ってくる。ちなみに胸はルシファーより大きい。
蠅の王、また、スカトロ趣味があると呼ばれるのを相当嫌っている。万が一それに関す
ることを言うと顎を外して頭から食べようとしてくるため、ベルゼブブと会話をする時は
発言に気を付けなければならない。
彼女は、最後に家電量販店から盗んできた東芝REGZA58インチのテレビを必殺の
チョップで破壊すると、幾分か気持ちが落ち着いた様子になり、灰茶色の一人掛けソファ
ーにドカッと音を立てて座った。
「はぁ……はぁ……少し落ち着いたわ。全く。そもそも『六キング』なんてアイドルグ
ループ自体なんか気持ち悪いのよ。『人間があがめ奉る偶像を作り上げて信仰を手に入れ
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