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塗りなおした絵の具
どれだけの時が過ぎたのかなんて忘れて
貴方の顔も声も思い出せなくなるくらい
真っ黒な過去は真っ白になり
真っ白な心は虹色に輝いてなんて
そんな上手く行くはずはなくて
いやいや忘れてしまったわけではなくて
本当は貴方との全てを覚えているけれど
灰色のモヤモヤは煙と共に消えて
真っ暗な夜は水色の青空に変わった
ほんの少しだけ新しい色を加えて
彼と出逢えたのは偶然的な必然で
君が産まれたのは必然的な奇跡で
貴方との記憶に蓋をしたまま
彼と君の絵の具を重ねてゆく
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