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「……はい」
ロボットは人間の命令に服従しなければならない。
アイザック・アシモフのロボット三原則に則られ作られた彼もまた、僕に従順に報告をしてくれた。
人間ならば本来包み隠してしまうようなその感情も。
何も知らない彼は露呈し、語ってくれる。
その報告を聞いている間、僕はずっと彼の黒曜石のような瞳を見ていた。
この瞳はキレイすぎて見つめられると吸い込まれそうだ──そんな馬鹿なことを考えながら、聞いていたのだった。
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