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「何にします?」
「ん~、そうだな」
「なんだか、こういう事久しぶりなんで迷いますね」
キョロキョロと雑貨の店を回って、そう言う。
こういった風に一緒に買い物をする事も実は初めてだったりする。
ただ一緒に店の中を見て回るだけなのに、ちょっとした新しいものを見つけては一ノ瀬さんの腕を引いてはしゃいだ。
そんな時、不意に目に留まった携帯カバー。
木を切り取ってそのまま作った様で、同じ木目のものが一つもなかった。
思わず手に取って、そっと指で撫でる。
木の肌触りを指で感じて、本物の木なんだと感心した。
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