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「じゃぁ、早速つけるか」
「はい!」
そんな私から袋を取って、先程買ったケースを開ける。
奇遇にも2人とも同じ機種。
こういった小さな事にも、なんだか嬉しさが増す。
「うわぁ~、なんかどっちが自分の携帯か分からないですね」
「確かに、同じだな」
「取り間違えないようにしなきゃですね」
「間違ったまま九州まで行ったら大変な事になるな」
お揃いのケースを付けた所で、並べてみると案の定全く同じ携帯が2つ並んでいた。
少し木目は違うにしろ、パッと見は全く同じだ。
「なんだか嬉しい」
「いいやつが見つかってよかったな」
ご機嫌に微笑む私の髪を一ノ瀬さんが優しく撫でてくれた。
それが更に嬉しくて、飛び跳ねたい気持ちになった。
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