12 さよならポトス

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「すまん」 「えっ? 何が?」 「メール、すぐに返事しなくて」 読んでいてくれたという安堵と、その間に何があったのかという不安が ない交ぜになる。 だが、それを呑み込んで、未波はかぶりを振った。 「うぅん。元気だった?」 しかし、尋ねた未波の声の後で、辻上は小さく押し黙った。 そして、ボソリと言われる。 「話があるんだ」 ドキッと、胸から飛び出しそうなくらい大きく未波の心臓が跳ねた。 しかし今度も未波は、それを押し殺す。 「うん。どこに、行けばいい?」 しかし、それに返ってきた言葉に、未波は驚いた。
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