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美味しい。
口の中でとろける味がとても……ではなくて。
「そ、俺を言ったら今だってリゼルは、僕に餌付けしているじゃないか!」
「俺はいいんだ」
言い切ったリゼルに僕は唖然としてしまう。けれどすぐに僕は、
「まったくもう……リゼルは相変わらず寂しがり屋だね」
「……レオナのくせに生意気だ」
「あ! 僕の人参のグラッセ!」
オムライスに添えられていた好物のそれを僕はリゼルに食べられてしまう。
食べ物の恨みは恐ろしいんだぞと僕が思っていると、
「席にそろそろついた方がいいよ。埋まってしまうから」
「あ、はい」
スノーレットに言われて僕たちは急いで席を……結局、スノーレット達の隣りに座ったのだった。
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