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邪魔だから
現れた魔物はグリフォンは風を操る魔物で、動物の足を持っているために、走るのも速い。
しかも空を飛んでも攻撃できる、魔力の強い魔物。
「どうしてこんな場所に」
「……さあな」
僕の呟きにリゼルは短く答え、剣を構える。
リゼルに邪魔にならないよう攻撃をと思って杖を掲げるとリゼルが、
「リゼルは何もしないでいてくれ」
「で、でも」
「邪魔だから」
短く僕に告げて、リゼルがグリフォンに向かって走り出す。
だがそれを聞いた僕は、むっとする。僕だって昔とは違うのに!
だから見てろよと思って杖を構える。
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