邪魔だから

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 もっとも気のせいかもしれないし、彼の中では興味がないだけなのかもしれないが。  けれどこの状況が気に入っているミミとしては今のままでいて欲しいと思っている。  そこでミロが、 「最近、君たちの仲間の一部が学園内で妙な動きをしているようだよ」 「……そうですか」 「うん、どうやら君とレオナ君があまりにも仲が良すぎるので、いざという時にうまく動けるのかといった話になっているらしい」 「……そうですか」  額に冷汗が浮かぶのを感じながら、ミミはそれを表情に出さないように答える。  けれどそれすらも見抜いていたのかミロが、 「だから別の計画を発動させたらしい」 「! 聞いてない! ……あ、う」 「だろうね。その様子だとそうだし。そしてこちらもその情報が正しいのかどうか、そして“お姫様”の騎士がどの程度の力を持っているのかを見に、ね」 「それは、どういう意味ですか?」 「……ここの図書館は魔導書もあるのである程度の防火防水の効果があるから対処は出来る。だから彼らが仕掛けてきても大丈夫」 「!」  そこで離れた場所で何か大きな魔力が生まれるのと、悲鳴が聞こえる。  ミミはすぐにそちらに行こうとするが、ミロに腕を捕まれる。
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