356人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ
そして、ミミがミロとそういった話をしている頃。
リルはエストに連れられて温室に来ていた。
元々そちらの方の内容を知りたいので、図鑑を見ていたのだが、
「この花や薬草なら温室にあるよ。見てみるかい?」
「はい!」
といった話になり連れてきてもらったのだ。
そこでエストが、リルと手首を握って逃げられないようにする。そして、
「可愛い子が無防備に僕についてきて良かったのかな?」
「え? で、でもエスト先輩も綺麗で姫だし?」
「君くらいなら力づくで押し倒せそうだね。さて、どうする?」
嗤うエストは、何処からどう見てもルルに襲い掛かろうとしているようには見えなかった。
むしろ、ドレスか何か着たら綺麗だろうなとリルはぼんやり思った。
そこでエストが苦笑する。
最初のコメントを投稿しよう!