邪魔だから

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「「え?」」 「誰が渡すものか。二人が欲しければ力づくで奪い去るがよい」  などと調子に乗って僕は挑発してしまいました。  そしてその言葉に先輩達は、それまでの柔和な表情を崩し、 「我々に挑戦か。下級生風情が」 「なるほど、可愛い顔をして君も結構……なるほど。では、手加減しなくていいかな?」  ミロとエストがそう告げて、黒く嗤う。  僕はそれを見て、勝てないと悟るも必死になって抵抗をしてみたのですが、 「うわぁああああんっ、僕のミミとリルが先輩たちに取られたぁあああ」  あっさりと連れていかれてしまい僕は、駄々をこねる子供のように泣き叫んでいたが無視されてしまった。  しかも二人とも何となくいい雰囲気で、飲み物交換してみたり、お菓子を貰ったりしている。  傷心の僕を差し置いていつの間にここまで二人は仲良くなったのかと旋律を覚えた僕。  けれど一人の寂しさに薄情者と涙目になりながらジュースを口につけているとそこで、 「あ、いたいた、レオナ、大丈夫ですか?」 「スノーレットさん」
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