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「結局、師匠はスノーレットさんをお姫様抱っこできたのですか?」
「痛い所をつくな、うちの弟子は。……無事逃げられたよ。代わりに頬にキスしてもらったがね」
「……羨ましいです」
「そうだろう。好きな相手には、時にこちらが譲歩するのも大切だぞ」
「……それとこれとは別です」
意地を張るように返して来たリゼルに、カイルはやれやれと小さく心の中で呟いてから、時間が解決するのをまつ事にしたのだった。
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