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タツオの班の抗12型が樹海のなかに隠れるとサイレンの轟音とともに、実弾訓練が始まった。
定刻のヒトマルマルマル(10:00)である。
「くそっ、AI制御とはいっても、こんな深い緑のなかじゃ動きにくいな」
6足歩行のロボット兵器の操縦に苦戦しているのはクニだった。サイコが叫んだ。
「じっとしてなさい。あなたはわたしの盾になってればいいの」
チーム伊は窪地に、チーム呂はそこから八十メートルほど離れた小高い丘に展開している。タツオは中間地点で、抗12型に樹海の樹々の枝をさしカモフラージュして潜んでいた。
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