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テルから暗号通信がはいる。
「想定外だ。こちらは頭上の緑が分厚くて、ヘリを狙うレーザー照準がとおらない。移動してもかまわないか」
タツオはチーム伊の全員につながる回路を開いた。
「サイコ、テルが頭上の緑でロケットランチャーの照準が不可能だといってる。移動できるか」
冷たいサイコの声が返ってくる。
「無理。装甲を開けて、狙撃態勢にはいった。スコープの調整も済んでいる。まだ敵の地上戦力はここまでこないわ。わたしはここで狙撃にはいるから、テルだけいかせて」
「おいおい、おれは?」
クニがそういうと、サイコは間髪をおかずにこたえた。
「クニは弾よけ」
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