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タツオは苦笑して命じた。
「テルは移動してヘリを攻撃。ただし深追いはするな。敵の姿が見えたら、サイコの援護に戻ってくれ」
「了解」「了解」「了解」
同時にジョージから音声が届いた。
「敵戦闘ヘリ、目視で確認。まっすぐこちらにやってくる。チーム伊とは違って、ここは上が空まで抜けてる。どうやら見つかったみたいだ。敵到着まで五十秒」
息をのんだが、時間は無駄にできない。タツオはひと言だけ返した。
「了解、報告を続けてくれ」
「ロケットの射程圏内まであと三十秒。レーザー照準が可能になり次第、ロックオンを開始する」
テルが叫んだ。遅れて、ジョージも静かにいう。
「伊2号、戦闘配備。照準開始」
「呂2号、ロックオン」
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