所詮大人も子供 ~episode5~

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ちょっとからかって話した会話なのに、いつの間にか大きな話になっていた。 要約すると、さっきから話していた『信頼できる相手』というのは私で。 『これを最後の恋愛にする』というのは、そういう……事だよね? というか、コレはプロポーズなのか? え? そうなの? あまりにも突然な事に、珍しく動揺してしまった私。 そんな私とは正反対に、いつも通り煙草をふかす櫻井駆。 その姿を見て、先程の言葉が本当なのか冗談なのか分からなくなる。 う~ん、相変わらず掴めない。 そんな事を思って、探る様にじっと櫻井さんを見つめていると。 「眉間に皺寄ってる」 煙草をくわえながら、そう言って笑った櫻井さん。 その言葉を聞いて、慌てて表情を元に戻した。 そんな私を、手すりに頬杖をつきながら見つめる櫻井さん。 そして、囁くように言った。
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