第1章 出会い

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「瑠香ちゃん彼氏いんの?」 「え?」 「だから~、彼氏いるの? もしくは好きな人」 下心丸出しの純が期待を込めた眼差しで質問してきた。 いないよ。と答えると、これまた分かりやすい表情で、そっかと答えた純。 基本お酒は好きだけど、こういうのは苦手。 逃げるように視線を他の方向に向けたけど、目の前に座る純はずっと私を見つめていた。 それから男性陣は久しぶりの再会を懐かしむように、駆とやらとの思い出話に花を咲かせ始めた。 もちろん、興味が無かったから聞き流していた。 それでも聞こえてきたのは、名前の通り足が速いのと、ひどくモテた事。 まぁこのルックスで運動神経もよければ、必然的にモテるだろう。 少しスカしてる所もモテ技なのか?
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