所詮大人も子供 ~episode4~

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思わず口元を緩めた私を見て、櫻井さんの瞳に炎が灯る。 マズイ、と思った時には時既に遅しで、両手を私の腰の所に置いて、更に間合いを詰めてきた。 「俺だって、完璧じゃない」 「――」 「それに、1人の男なんだ」 そう言った瞬間、噛みつく様に唇を塞がれた。 勢いで倒れそうな体を片手で支えられ、貪る様に隙間を埋めて口内を犯される。 それでも、徐々に倒れていく体。 いつの間にか背中がテーブルにくっついて、足だけがその下でブラブラ揺れている。 いつもより少し乱暴なキスに、息をするのに必死になる。 空気を求めて唇を離そうにも、櫻井さんは逃がしてくれない。 それでも、力任せに彼の胸に手をついて距離を取った。 「櫻井さん...…人来ちゃいますよ」 私の上に馬乗りになる櫻井さんを恨めしそうに睨みつけながら、そう言う。 それでも、私の言葉を聞いて、不敵に笑った櫻井さんは再び私の唇を犯そうと顔を近づけてきた。 そして。 「まだ、そんな事考える余裕あるんだ?」 「え?」 「そんな事すら考えられない様にしてやるよ」 そう言って、今度は首筋に噛みついた。
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