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月明かりと、微かな明かりだけが灯る薄暗いフロア。
いつもは人で賑っているこのフロアに、今は私と櫻井さんの声だけが響く。
「――んっ」
ゆっくり背中に周った手が、器用にホックを外す。
シャツに隠れながらも、露になった胸にキスを落とす櫻井さん。
極限まで高められた体は、感度を増す。
「――やぁっ」
我慢できない快感に、体は無意識によじれる。
そんな私を見て、櫻井さんは満足そうに口角を上げた。
体をくねらす私の腕を掴んで、執拗に責める櫻井さんの舌。
熱い吐息が体にかかる度に、ゾクゾクと体が疼いた。
こんなに気持ちいいと思った事は、初めてだった。
イケない事してる。
そんな思いが、感情を高ぶらせた。
「瑠香...…」
2人でいる時だけ、囁かれる私の名前。
スーツ姿で、ましてや職場でそう言うもんだから、更に気持ちが高ぶっていく。
ゆっくりと舌を体の下へ這わせていく櫻井さん。
気が付けば、器用にも私の下着は脱がされていた。
そのまま舌を一番敏感な所にあてがわれた瞬間、体が大きく波打つ。
反射的に逃げようとする私の体を押さえつけた彼は、そのまま愛撫を続けた。
腰のあたりまで持ち上げられたスカートで、櫻井さんの顔が見えない。
ゆっくりと動く頭に合わせて、我慢できないほどの快感が体を貫いた。
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