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ぎゅっと目を閉じて、何回も襲いかかってくる快感に震える。
何度も意識を飛ばしそうになるけど、再び襲い掛かる快感に意識を取り戻す。
すると。
「瑠香」
不意に耳元で熱い息遣いを感じた。
ゆっくり瞳を開けると、私を見下ろす櫻井さんと目が合う。
「俺だけ見てろ」
そう言った瞬間、体の奥を突き上げる様に更に動きを速めた櫻井さん。
反動で浮きあがる腰に、意識が飛びそうになる。
「やぁっ、待ってっ――あぁっ」
我も忘れて、汗ばむ筋肉質な彼の体に爪を立てる。
そして、潰れそうなほど抱きしめらたまま、同じ場所に導かれた――。
「ハァハァ……」
荒い2つの息遣いがフロアに響く。
私を抱きしめたまま、動きを止めた櫻井さん。
同じくらい熱くなった体を互いに抱きしめ合う。
それでも、暫くして、ゆっくりと体を起こした櫻井さん。
そして、グッタリする私の顔を見て、悪戯っ子の様に笑って言った。
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