第1章 出会い

9/21
前へ
/434ページ
次へ
「もう1人来るんだけど、仕事で遅れるみたいなんだ」 隣の席の癒し系男子が、垂れ目の目をいっそう垂らして教えてくれた。 その言葉に、そうなんだ。と愛想笑いで返す。 「駆に会うの久しぶりだな~」 癒し系男子が、頬を赤く染めながらそう言う。 かける。 なんだか足の速そうな名前。 なんでも、『駆』と呼ばれる人は転勤で関西にいたけど、先週こっちに戻ってきたとか。 それで、久しぶりに飲もうって会。らしい。 それなら男だけで飲めばいいのに。 なんて思ったけど、美咲が楽しそうだから、そのまま流れに身を任せた。
/434ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3708人が本棚に入れています
本棚に追加