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「朝のうた」
規則正しく朝を打つ雨のリズムが
美しい響きで私を安心の片隅に追いやる
私をしっちゃかめっちゃかに
掻きまわす世間の流れ
目まぐるしく置いていかれるようで
さみしくなんかないって嘘をついている
頭がぼんやりしている朝に
様々なものが霞んでいる朝にだけ
打ち明けられる嘘の内訳
そんな日に限って時計の刻む針の音が早く
あっという間に心寄せた朝は
人が急ぐ音で慌ただしく流れていってしまう
あくびが特別に
早朝の雨の名残を私に残して
ぼんやりとしたうたを
思い浮かばせる
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