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彼…仮にHくんとしておきましょう。
そのHくんなんですが、前述の通りとにかく女癖が悪く、見た目性格年齢一切の一貫性なく手当たり次第に女性を抱いてまわる男だったんですね。
友人の彼女にまで手を出す始末で。
本来であれば憎まれて然るべきな彼なのですが、
本人曰く「俺は細木◯子でもマツ◯デラックスでも抱ける」と豪語している程の見境いの無さは、怒りを通り越して周囲を呆れさせ、彼のサバサバとしたキャラクター性と相まって男性女性問わず意外にも人気があったそうです。
あいつだから仕方ない、と思わせるルックスとトーク力、愛嬌があったのでしょう。
そんな彼、Hくんは素人のみならず玄人、いわゆる風俗店にも頻繁に出入りしており、その日も友人達と風俗店のはしごを計画していました。
あの店はサービスがいいとか、おすすめの子がいるなどひとしきり猥談で盛り上がる彼らの目に一軒の風俗店が飛び込んできます。
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