風俗店に纏わる日本一怖い話

異人館の怪

Hくんは凄いのをチョイスしていたけれど、感想が楽しみだねなどと話していると、顔面を蒼白にして今にも倒れそうにフラフラになったHくんが帰ってきます。
これは只事ではないと店に説明を求めようとする仲間をHくんは縋るように止めます。
「店や嬢は悪くない…」と。
消え入るような、生気の伴わない声で。

店から離れ、暖かい缶コーヒーを飲んでようやく少し持ち直したHくんはポツリポツリと事情を話し始めます。