第1章 向かう先は歌舞伎町

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地元では負けなしの喧嘩屋だった 中学時代から暴れて高校に上がり そのまま不良のレッテルを貼られ 俺は不良じゃない…喧嘩屋だと吠えた だが,地元にはもう相手になる奴なんていなかった 高校でも すぐに問題を起こし処分を食らうことも多かった その割には勉強も卒なくこなす だから周りから嫌われていたのは知っていた それでもそこにいなきゃならない そんな誰かの作ったルールが嫌で 高3の時…地元を離れ…1人歌舞伎町へと降りた。 楓:ふぁーあ… 長旅お疲れって感じだな。 人が多いし,チャラチャラしとるし 少しは決めてくれば良かったかな…。 突発的に歌舞伎町へ出て来たこともあり 服なんて短ランだしボンタンだし 完全に絡んで下さいと言わんばかりだった。 楓:やっぱり 東京の歌舞伎町…デカイなぁ… 改めてスタートするかぁー。 歌舞伎町入口手前で止まり 一瞬だけ黙想した。 地元でのこと,これからの事 正直 不安よりも楽しみのワクワク感が 胸の高鳴りとともに湧き出ていた。
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