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地元では負けなしの喧嘩屋だった
中学時代から暴れて高校に上がり
そのまま不良のレッテルを貼られ
俺は不良じゃない…喧嘩屋だと吠えた
だが,地元にはもう相手になる奴なんていなかった
高校でも
すぐに問題を起こし処分を食らうことも多かった
その割には勉強も卒なくこなす
だから周りから嫌われていたのは知っていた
それでもそこにいなきゃならない
そんな誰かの作ったルールが嫌で
高3の時…地元を離れ…1人歌舞伎町へと降りた。
楓:ふぁーあ…
長旅お疲れって感じだな。
人が多いし,チャラチャラしとるし
少しは決めてくれば良かったかな…。
突発的に歌舞伎町へ出て来たこともあり
服なんて短ランだしボンタンだし
完全に絡んで下さいと言わんばかりだった。
楓:やっぱり
東京の歌舞伎町…デカイなぁ…
改めてスタートするかぁー。
歌舞伎町入口手前で止まり
一瞬だけ黙想した。
地元でのこと,これからの事
正直
不安よりも楽しみのワクワク感が
胸の高鳴りとともに湧き出ていた。
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