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君と初めて出逢った日は空は蒼く空気が澄む秋だったね。
その時、ふと見上げたんだ。
なんとなく…。
そう、なんとなく見上げたら歩道橋の真ん中で佇む君を見つけた。見つけた瞬間僕は駆け出していた。焦燥感に駆られてかどうかはわかんないけど。
君を止めなきゃとひたすら思った。
なんで止めないとなんて思ったんだろう?
君は飛び込む気はこれっぽっちも無かったのにね。
でも、初めて君を見た時、何処か遠くに飛んで行きそうな気がしたんだ。
人はあれを儚いって言うんだろうな。
君の腕を掴んだ時、もの凄くビックリした顔したよね(笑)。そして眉間にシワ寄せて「急に腕掴むなんてなんなんですか!あなたっ!!」って。
今思い出しても笑ってしまう。
僕は完全に不審者扱いされた。
通報されなかったのが救いだね。
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