イカロス

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よしっっ! 全力で君を落とそう。 そうだ! 悩んでも仕方ない! 君を手に入れればいい話なんだから。 今までだって親友とはいえずっと心地良い関係でいたんだ。それが例え彼彼女になったって変わる事はないんだ。ない筈だ! それに…僕は一度だって君を親友だとは思った事はなかったんだから。 君が親友だというからそれに甘んじていただけ。 でも、それは君の側に居たいが為の言い訳。 もう、我慢しなくていいよね? 今、君もフリーなんだし。 「ねぇ、覚悟して? これから僕は君を全力で落とすから。」 「な! 急に何言い出すの?!」 「君にとったら急かもしれないけど、僕は本気だから。ドッキリでも冗談でもないから。若干お酒の力は借りてるけどね(笑)」 「だって! そんな素振り見せなかったのに…。いきなりそんな事言われても…。」 「…。さっさと食べちゃってここ出よう。ここじゃゆっくりと話出来そうにない。ほら。君の好きな揚げ出し豆腐だよ? はい、あーん。」 一口大にした揚げ出し豆腐をお箸でつまみ口元へ持って行く。 「あ、うん。あーん。」 僕の言うことに釣られて口を開け揚げ出し豆腐をまつ。 ふふ。こういう所が可愛いよね。だから手放せない。 僕だけに許される行為。 愛しい…愛しいと心が叫んでいる。
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