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「ええ、この事件の犯人はあなたです。さあ、観念して下さい。」
少女はこう話すと、髪を七三に分けた中年男性を指差した。すると、指を差された男は、
「な、何を証拠にそんな事を……っ!」
と言ってとぼける。ところが、少女はすぐさま証拠を指摘して犯人を追い詰める。
「証拠ですか?まだあなたが持ってるじゃないですか、上着の内ポケットに。」
「……っ!!」
少女の言葉に、犯人は慌てて背広の左ポケットを押さえる。その動作に、警官がポケットを確認しようとして声をかけると、犯人の男は走って逃げようとする。そこをすかさず警官が取り押さえて内ポケットを改めると、少女に指摘された通りに、事件の証拠物件が出てきたのだ。
揺るがぬ証拠を突きつけられた犯人はうなだれ、こうして事件は無事に解決した。
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