名探偵は眠り姫

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翌朝。 「おはよう、理夢(りむ)~。」 「おはようございます、紡姫(つむぎ)ちゃん。」 二人の女子高生が歩いている。どうやら登校途中のようだ。紡姫と呼ばれた少女がスマホを取り出して、理夢に画面を見せて言う。 「昨夜も事件を解決したみたいね。いやあ、親友の活躍は、私も誇らしく思うわ。」 「もう、そんな大声で言わないでよ。」 「いやホント、すごいと思うわよ。もうまったく、理夢は謙虚なんだから。」 そう言って、二人は笑いながら学校へと向かった。 黒髪のストレートが特徴のセミロングの少女は、『盛根理夢(もりねりむ)』。本編の主人公である。 学校の成績は中盤くらいの普通の子だ。 一方の外ハネの少女は『井原紡姫(いばらつむぎ)』。理夢の幼い頃からの親友で、警察官を目指す活発な少女である。 このお話は、二人の少女に巻き起こる、数々の事件を記した推理帳である。
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