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「…お義父さんが黒幕?…」
私は目の前のヤンの言葉を繰り返した。
「…どういうことだ?…」
私は言いながら、再び、席に着いた。
…さすがに、お義父さんが黒幕と聞いて、このまま席を離れるわけには、いかなかった…
…私にとって、お義父さんは、恩人…
…この日本の平凡な矢田トモコを、台湾の大富豪、台北筆頭の後継者である、息子の葉尊との結婚を認めてくれた恩人だ…
…普通ならば、35歳にもなった、とりたてて、平凡で、取り柄もない私との結婚を許してくれるはずもないのだが、なぜか許してくれた(笑)…
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