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私があまりにも、あっけなく、答えるものだから、目の前のヤンが茫然とした。
「…全然、知らない?…」
「…そうさ…私は日本人だし、元々、短大を卒業してから、ロクに就職もせず、バイトや契約社員で、35歳のこの歳まで食いつないで生きてきた女さ…台湾の有名メーカーがどうのこうの言っても、私とはなんの関係もない話さ…」
私は言った。
私の言葉に、ヤンは唖然とする。
次いで、いきなりプッと吹き出した。
「…な…なんだ? …なにがおかしい?…」
「…ごめんなさい…だって、お姉さんたら、なにも考えてないんだもの…」
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