792人が本棚に入れています
本棚に追加
悠羽が軽く腰を振りながら、俺の先端を抜き差ししている。そんなに激しいわけじゃないのに、みしみしとベッドのパイプが軋む音がすごい。狭くて頼りない保健室のベッドは、セックスには適していない。悠羽の耳にはこの音が聞こえていないのだろうか。恍惚とした喘ぎが、絶え間なく口から零れ落ちている。
「あっ、あっ、たっくんっ、たっくんの、きもちい、何これ、先っぽ、カリ、いい……っ」
悠羽が狂ったように俺の上で跳ねている。自分のペニスを両手でつかんで、首を仰け反らせ、気持ちいい、気持ちいいと腰をくねらせて大騒ぎしている。
「すごい、太いの、ぐりぐりって、きもち……」
「うるさい」
思わず口を塞いだ。悠羽が俺を見下ろしたが、動きを止めずに腰を動かし続けている。
「んーっ……、ん、んっ!」
悠羽の体が痙攣した。手の隙間から、精液が漏れ出ている。意外とあっけない。
うつろな目で体をふらつかせている悠羽の腰を抱いた。繋がったままでベッドに寝かせ、上から覗き込む。悠羽が驚いた顔をしている。
「た、……っくん?」
「まだイッてない」
自分の行動の理由を解説すると、悠羽が頬を紅潮させた。喉仏が上下したのが見えた。
悠羽の脇腹をしっかりと固定し、腰を揺する。
「あ……っ」
声を上げた悠羽の体がびくん、と震えた。
「たっくん、すごい」
最初のコメントを投稿しよう!