834人が本棚に入れています
本棚に追加
白いシャツの下にあるブラがほんの少し透けて見え、春臣はごくりと喉を鳴らした。豊満な肢体は、目に毒なほどだ。経験の少ない春臣の下半身は、黒っぽい下着が透けて見ただけで、痛いほど張り詰めてしまう。美晴はどうやら着痩せするタイプらしかった。
その先の展開が怖いような、でも期待で胸がはち切れそうな複雑な気持ちを持て余す。童貞ではないにしろ、女性経験が極端に少ない春臣にとって、この状況はもうお手上げだった。
「私ね、君みたいな『真面目でエッチとか全然興味ありません』って感じの子がすごく好きなの」
美晴の手が春臣のネクタイに伸びて、器用に緩めていく。そしてすっと引っ張ると床に放り投げた。そうしておいて、スーツのジャケットのボタンを外し、少しずつ服を乱していく。
「ピシッとスーツを着込んでさ。くそ真面目な仮面の下に、どんな淫乱さが潜んでいるか、考えるだけでゾクゾクする」
いつの間にかワイシャツのボタンが全て外されていた。そのまま美晴の手は鍵盤の上を優雅に舞うピアニストの手のような軽やかさで、春臣のベルトをカチャカチャと音を立てて外す。
最初のコメントを投稿しよう!