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――そして。
「……っんはっ……!」
美晴の手が、スラックスの上から春臣自身の形を嬲るように確かめてきた。そのもどかしい刺激に、春臣は思わず色っぽい喘ぎを漏らしてしまう。
「……ほんとだ。噂通りみたいね」
舌を出して唇を湿らせながら、美晴は反応を確かめるように刺激を与える。ぐぐっとスラックスを苦しげに押し上げ勃ち上がった陰茎はかなりの質量があって、美晴は嬉しそうに顔を綻ばせた。
「真面目な春臣くんが隠し持ってたのが巨根とか、どれだけ私の好みなわけ……」
淫靡な笑みを浮かべながら、誰ともなくそう呟きを落とす美晴に、春臣は落ち着かない気持ちになる。ゾクゾクっと鳥肌が立ったのは美晴の手の動きのせいだけではなかった。
美晴の表情や言葉が、春臣の昂りをどんどん押し上げていく。スラックスが窮屈すぎて痛いくらいになっていたのを意地悪く観察していた美晴が、ファスナーに手をかけたのを見て、春臣はごくり、と唾を嚥下した。
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