第1章 割り切る?ううん、ただ体を満たしたいだけ

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「……くっ!」 部長が絶頂に達した事を感じながら、はぁはぁと息を切らす。 「満足したか?」 仰向けになった部長が、静かに聞いてきた。 「はい。」 布団で前を隠しながら、私は背中を向けた。 「それはよかった。」 部長も、私に背中を向け、スーッと寝息を立て始めた。 これは、自分が望んだ事。 相手に愛情も無く、まして相手にも、望んでいない。 それなのに、なぜこんなにも、胸が締め付けられるのだろう。 結論。 体だけの関係では、心は満たされない。 分かった、つもりだった。
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