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【12月20日】
「あのー、すいません……この右から2番目にある『夢』っていくらで買えますか?」
「私にはどうしても叶えたい『夢』ってものが無くて……。
毎日をただ淡々と過ごしているんです。」
薄紫色のガラス瓶に入った透明な液体。
それを指差しながら痩せた若い女性は言った。
店主「ああ、それならあなたの『厄』と引き換えにお渡ししましょう。」
「『厄』は3日後に頂戴しに参ります。」
女性はそっとガラス瓶を受け取ると嬉しそうに帰っていった。
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